2002-05-09 [長年日記]

_1 ひさしぶりに時間がありました

早く帰宅できたのは結構久しぶりな気がします。 というわけで、久しぶりに開発のお手伝いであります。

まず、freshmeat.net を眺めていて、CLAM Antivirus という GPL2 ライセンスの UNIX (と Windows) 用アンチウイルスソフトウェアを見つけました。 そこで、さっそく Kondara MNU/Linux 用の nosrc.rpm を作りました [clamav-0.11-2k.nosrc.rpm]。 おそらく他の RPM 系ディストリビューションでも使えるでしょう。
現時点でのウイルスシグネチャの数は 1751 個で、実際の運用にはやや心もとないかもしれませんが、フリーで使える UNIX 用アンチウイルスソフトには、それなりの存在意義があるでしょう。 商用アンチウイルス製品のウイルス定義ファイルをうまく使いまわせるような枠組みができればいいのですが、さすがにそれは難しいのでしょうね。 でも、ウイルス検知のエンジンはオープンソースの開発で、ウイルス定義ファイルの提供は有償のライセンスという住み分けは、十分に可能性 (と有効性) のある開発モデルかもしれません。

さて、次にこの CLAM Antivirus を Qmail-Scanner に対応させてみました [qmail-scanner-1.12.clamav.patch]。 このパッチは本家のメーリングリストにも投稿しておきました。

あと、qmail-scanner は日本語メッセージが同梱されているのですが、単純に '--lang ja_JP.EUC' としただけでは、「EUC のサブジェクトや本文を持つお知らせメール」が「しかるべきヘッダなしに」送られてしまい、あまりお行儀のよいものではありません。 個人的にはこの手のメールなどは全て英語でいいし英語の方がいいと思っていますが、「日本語でなければ読まない困ったちゃんなユーザ」が多い環境ではしかたなく必要なこともあるでしょう。 そこで、「サブジェクトは iso-2022-jp で MIME encode」「本文は iso-2022-jp」「Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp」になるように改造しました [qmail-scanner-1.12.japanese.patch]。

うーん、やっぱりこういう活動をできるゆとりはちゃんと欲しいな、と切に願います。 ゆとりが欲しい、というよりは、ゆとりがないとストレスがたまりすぎるようにも思います。 少なくとも私にとっては。

2002/5/13 追記 qmail-scanner-1.12.clamav.patch を少し修正しました。ヘッダに clamav のバージョンが正しく表記されるようにし、ウイルスの種類の出力を冗長でなくしました。

_2 お誕生日を迎えて

たくさんのつっこみの他、母と、アメリカに在住の職場の先輩からもメールでお祝いの言葉をいただきました。 みなさま、本当にありがとうございました。

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